上手になる試合の観戦法と下手になる試合観戦法
こんにちは またまたお久しブリです。
初心者・キッズキックボクシングの専門家
インストラクターの渡辺です。
先日、久しぶりに顔を出した生徒が 柄にもなく、
やたら好戦的なスパーをしていて
ドン・フライ vs 高山 戦 みたいになっていました。
本人は3~階級くらい上のインファイターと
ボロボロになりながらも打ち合い切って 満足気にしていたのですが
僕は「急にどうしたのだろう?」
というハテナマークだけが頭に飛んでいました。
なぜなら彼は 蝶のように舞うテクニシャンタイプ(あくまでタイプの話)
だったからです。
帰り際、最近のK-1の話になり
みんなで盛り上がっていると ちょっと前にやっていた
某K-1(インファター)選手の話になり
さっきのその子が 「あーあの試合何度も観ました」
「すごかったですよね!」 と興奮して入ってきました。
そこで僕は 「あー、だからか」 と思いました。
その言っている試合が ゴリゴリのインファイトだったからです。
前置きが長くなりましたら
結局何が言いたいかというと
人間の脳は無意識レベルで物事を吸収する
ということです。
そこにはメリットもあればデメリットもあります。
本人にとっては良いと思うモノでも
実際は悪影響のモノもあるからです。
極端にいうと
昔の若者が「ビーバップハイスクール」
今の若者が「クローズ」
を見ていると " 不良 " っぽくなるのと一緒です。
本人たちは「カッコイイ」と思っているので
何気なくそういう振る舞いをする様になるのです。
ですから キックボクシング(あるいは格闘技)
が上手くなりたいなら
試合観戦も全て意識的にしなくてはいけません。
無意識に観戦していると 悪いことも吸収して下手になるからです。
すごい極端な例ですが
基本的に僕はひとりの選手の試合しか見ません。
僕にとっては超お手本のその選手のスタイルを基に
自分のファイトプランを作っているからです。
それが無意識に他の選手の試合を見てしまうと
変に " 気になった部分 " を吸収してしまい
せっかく仕上げた自分のカラーが濁ります。
完成したスープに余計な具材を入れたり
味付けを足せば 美味しくなくなったり、
味付けが濃くなるのと一緒です。
要は余計なのです。
もし、新しい具材を入れたり
味付けを足すなら
基本的には最初から作り直した方がいいです。
試合は3ラウンドなら9分間
5ラウンドなら15分。
最初から最後まで一貫したストーリーが大事です。
中途半端にいじるなら
最初からバラした方が良いスタイルが出来上がります。
ですから基本的に試合を見るときは
自分のお手本にしている選手の試合だけを観る方がいいです。
もしくは 「苦手としているタイプ」「これから戦うタイプ」
の試合を攻略する側になって観戦するかです。
どうしても沢山の試合を観たいなら
100%意識レベルで観ることです。
「自分のスタイルの邪魔にならないように」
「自分のスタイルのプラスになるように」
「自分のスタイルを強化させるために」
脳を完全集中させた状態で観るようにしてください。
それならどれだけ試合も観ても、
まったくお手本にならない試合を観ても大丈夫です。
ただし、
まだスパーリングを始めて間も無い選手や
これからスパーリングを始める初心者の方は
なにも気にせず沢山の試合を見た方がいいです。
キックの世界にはどういうタイプの選手がいるか?
どんな戦い方があるか?
自分にあったスタイルは何か?
を探す期間が必要だからです。
そこから ・自分の体格(筋肉の質・手足の長さ) ・
性格 ・好み に合ったスタイルを見つけるのです。
だいぶ長くなってしまいましたが
これが僕の試合観戦法です。
要は試合を観るのも練習だから
良いモノを観るのは大前提だし
練習の一貫なんだから集中して観ることが大事ってことです。
それでは本日はこの辺で
初心者・キッズキックボクシングの専門家
インストラクター⭐︎渡辺
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