負けなきゃ分からない事もある。格闘家のマインド・・・ - 初心者・子供のためのキックボクシング秘密の特訓場

こんにちワンダー＼（^0^)／

キッズキックボクシングの専門家

インストラクターの渡辺です。

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先週？は都内で

子供達の試合に行ってきました。

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今回は選手を２人出場させて

１勝１敗でした。

どんなに戦略を立てても

必ず勝てるとは限らないのが

勝負の世界。

スキル（技術）

フィジカル（身体）

ブレイン（己の戦闘脳）

メンタル（精神）

タクティクス（戦略・戦術）

互いの相性・・・

様々な要因が複雑に絡み合い

勝負が決まります。

当然、負けた子にも

僕が出来うる最善の指導をし

想定できる戦況のイメージから

最良の戦略を立てたつもりです。

それでも勝負に負ける時はあります。

しかし

今回僕は

その負けた生徒に対し

『この子はもしかしたら負けるかもしれないな』

と思っていました。

仕上がりが悪かったわけではありません。

むしろ仕上がりが最高でした。

けど

仕上がりもよく

スパーでも思い通りに事が運ぶ

前回の試合も勝った。

そういったプラス要因が重なって

どこか『負けるわけがない』という

慢心を感じたからです。

自信と慢心は違います。

自信というのは

汗水たらして練習し

『これでもか！』というくらい最善を尽くし

更に相手をリスペクトした上で出来るのが

自分への自信です。

慢心というのは

相手への最大限の敬意がないのです。

『こいつなら勝てる』

と何処かで下に見ているのです。

今回、ウチの負けた生徒は

事前に自分で対戦相手を調べ

戦績を見て

『この選手なら勝てる』

そう思っていたそうです。

※試合後に聞きました

これが慢心なのです。

そして実際に手を合わせてみたら

自分の想定より強く

一発一発パンチを交換するたびに

徐々に気持ちで押されてしまったそうです。

正直、ひいき目に見ても実力は互角でした。

けど、本人は気持ちで負けていたのです。

僕は心のどこかで

この展開を想定していました。

けれど、あえて試合前に

その慢心を突くことはしませんでした。

それは

他人に言われるより

身をもって経験する方が

遥かに心に染みるからです。

きっと試合前に

『慢心するな』

『油断するな』

と言っても

" 油断は禁物 "

という知識でしか学ばなかったでしょう。

けど今回は彼は

勝てると思っていた相手に負けたことで

『悔しい』

『もう負けたくない』

『何故負けた？』

『油断したからだ』

『俺が甘かった』

『次はこんなミスはしない』

そう思ったと思います。

悔しさが彼の心に染み込ませたのです。

人間は

人から教えられても

全てを吸収できる訳ではありません。

体験しなければ分からないこともあるのです。

そして

勝たなければ分からない事があるように

負けなくては分からない事もあるのです。

だから僕は

試合前にの彼に慢心が見えても

あえて指摘はしませんでした。

このまま次勝っても

きっとどこかで負けるだろう

けど、

本当に彼がキックボクシングを好きでいるなら

その負けで大いに反省し

その悔しさをバネにした方が

慢心したままの日々を送るより

実りある年月になると思ったからです。

そして試合後

彼が

『相手の戦績を見て

勝てると思って油断していました』

と心から悔しそうに言った時

また一つ学んでくれたんだなと

嬉しく思いました。

指導者である以上

僕の使命は勝たせることです。

けど

子供を育てる以上

その使命は心を育てることです。

その使命は

勝たせる事より大きな意味を持つ

『志命 - しめい -』だと思っています。

今回、敗戦したことで学んだ彼とともに

また次の試合に向かって精進したいと思います。

そして

目先の１勝より大切なことがある。

それは全てのファイターに言えることだと思うのです。

といったところ本日はこの辺で

キッズキックボクシングの専門家

インストラクター☆渡辺

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